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SS 福袋 その2

2014.01.05 (Sun)
兄さん福袋があるんだから、森永君福袋だってあるべきだよねそうだよね(*´・д・)*´。_。)ゥミュ


というわけで森永君Ver!


またもや深夜テンションで赴くままに書き連ねw質については言ってくれるな|д・)ソォーッ


『ツンツン』が兄さんだから、『ワンワン』ってなってるかもしれんw


犬のぬいぐるみかなんかだと思って、かなこちゃん用に買ってきた兄さん、開けて呆然。


やっぱり全裸で子供型、そんで犬耳とか生えてたりw(ノ∀`)


想像するとやたらかわいいんだけどコレw





『 福袋 ワンワン 』






「わー、かわいい!」
 目を輝かせて犬耳子供を抱き上げようとしたかなこの様子に、宗一はハッと我に返った。
「まてかなこ!こんな変なのに手だすな!」
「えー?なんで?どこも変じゃないよ?」
 かなこは言いながら子供を抱き上げた。持ち上げられた時に気づいたが、子供の尻にはしっぽまで生えている。かなこはにこにこして真っ黒い髪を撫でなでた。
「兄さんが本物の子犬を買ってくるなんて思わなかった」
 宗一は眉をひそめた。
「なんだって?」
「飼っていいんでしょう?」
 嬉しそうな顔で妹に見つめられて、宗一は困惑しながら妹と、その腕に抱かれた子供とを見比べた。
 子供は大きな真っ黒い目をビー玉のようにきらきらさせて宗一を見上げている。
 子犬?自分にはどうみても子供にしかみえない。頭に犬のような三角の耳がついているが、これだって作り物じゃないのか。
 ぴんとたった三角の耳を、無言のまま引っ張った。とたん、子供が「キャンッ」と子犬らしく鳴いた。
「ちょっと兄さん!いじめないでよっ」
 かなこがすかさず子供を宗一から遠ざけた。
 子供の方も短い手で耳を押さえながら、「痛いですぅ」と涙目で宗一を見上げた。
つか、今しゃべった!やっぱ人間じゃねえか!
 犬耳の生えた子供を前に困惑している宗一をよそに、かなこはすっかり犬として子供を飼う気でいるようだ。ペット用品の購入先についてつぶやきながら思案しはじめる。
「兄さんってば、犬を飼うなら一緒にご飯とか首輪とかも買ってきてくれればいいのに。そうだ、名前なににしようかな」
 豆だのショコラだのと食べ物の名前を連ねはじめたかなこに、宗一は恐る恐る「おい」と声をかけた。
「飼うってお前……子供だろ?」
「今はちっちゃいけど、子犬ってすぐ大きくなるんだよ」
「そーじゃなくて……人間だろうが」
「何言ってるの兄さん」
 かなこは子供を抱いたままきょとんとしている。
 子供は子供で宗一を見上げたながら「てつひろです!」と元気に言った。
「なに?」
 宗一は眉をひそめて子供を見つめた。
「てつひろっていいます!宗一さん!」
「お前、てつひろって名前か?」
「兄さん犬と会話してるの?」
 かなこがおかしそうにクスクス笑った。
 妹の様子に、宗一ははっとして咳払いした。
 なんだか自分がひどく恥ずかしいことをしているような気がしてきた。そんなわけないのに、妹にはコレが犬に見えるらしい。
 そうしているうちに、てつひろがふいにかなこの腕の中でむずがって暴れ出した。
「あっ、ちょっと……!」
「わ、おい……っ」
 かなこの腕から飛び出したてつひろは、宗一に全身で抱きついてきた。勢いのまま、よろけて床に後ろ手を付く。
「宗一さん!好き好きっ」
腹にぐりぐり頭をこすりつけながら、顔に当たりそうなくらいしっぽをぶんぶん振っている。困惑した宗一はなされるがままだ。
「もー、兄さんの方に懐いてるし。かなこの方が絶対かわいがるのに」
「し、知るかよっ、てか本当に犬に見えるのか、これが!?」
「さっきからなに言ってるの、兄さん」
 かなこは少し怪訝な顔をしただけで、宗一の発言をまともにとりあわない。隣に膝をついて子供をのぞき込み、うらやましそうな顔をした。
「あらまあ、子犬?」
 そこへコーヒーの乗った盆を手にした松田がリビングに入ってきた。母親不在の巽家の食事の用意をするために、さっきまで台所に立っていたのだ。
 かなこの反対側に座った松田は、「かわいいわねー」と子供の頭を撫でてくる。
 宗一の混迷はますます深まった。
 松田までコレを犬だという。子供に見えている自分の方がおかしいのか。
 子供は相変わらず宗一にしがみついたままで、しっぽを振りながら好き好きを繰り返している。
 宗一はため息をついた。
 
 

 
 てつひろがどうやっても宗一から離れようとしないので、結局宗一が飼うことになった。
 これは犬。これは犬。と内心で繰り返して念じてみようとも、やっぱり全裸の子供に見える。あまりにも寒々しいので巴の子供時代の服をひっぱりだしてあてがうことにした。三歳児の服でちょうどいい。
 服まで着せるなんてすっかり愛犬家などと妹におかしがられたが、素っ裸の子供を無理矢理見過ごす精神的苦痛よりはましだ。
 てつひろは夕食の間も、ソファでくつろいでいるときも、トイレにいくときまでぴったりと宗一に付いてきて、全く離れようとしなかった。二本足で、だ。そんなてつひろをかなこは微笑ましげに見つめていたが、妹の目にはこの光景はどう映っているのだろうかと疑問に思う。
 風呂場にまでしっぽを振りながらついてきたので、丁重につまみ出した。
 浴室の前で延々きゅんきゅん鳴いているのを聞きながら、風呂ぐらいゆっくり入らせろと湯船に沈む。
 風呂から上がれば当たり前のように寝室までついてこようとした。
 宗一の後を追って一生懸命階段を四つん這いで上ってくるので、ため息をついて一度降り、抱き上げて二階へ上がる。
 てつひろをベッドに寝かしつけて隣に横になると、かなこの小さい頃が思い出された。少しだけ懐かしく思いながら、自分にくっついている小さい背中をぽんぽんと叩く。
「……お前ほんとに犬なのか」
 てつひろは布団の中で目を上げて、首をかしげた。
「なにに見えますか」
 宗一は眉をひそめた。
 やっぱりどう見ても人間にしか見えない。というか犬だとしたらそれと会話している自分はどうなのだ。
「オレは宗一さんの犬ですよ」
 幼い子供のくせに、いやに大人びた笑みを浮かべる。
 小さな手がそっと頬を挟んできて、唇にかわいらしいキスをした。
「あなたにべた惚れの奴隷です」
「なに言って……」
 瞬きした次の瞬間には、てつひろは大人の男に変わっていた。
 宗一が目を丸くする。
「もりな……」
 森永はほほえんで、唇を重ねてきた。さっきのとはまるで違う、かみつくような熱いキス。舌をなぶられ、口腔を蹂躙される内に体中の力が抜けてしまう。
 パジャマの裾から潜り込んだ手のひらが肌を這い上がり、股間をこすりあげてくる太腿に息が上がった。
「……や、あ……!それ……っ」
 抗議に胸を押し返そうとした手を、シーツに縫い止められる。
 再び目眩のするような深いキスが繰り返される。
「先輩、センパイ……」
 キスの合間の濡れたようなささやきに体がますます熱を帯び――――
 
 
 
 
 
「…んぱい、センパイ」
 揺すられてはっと目を開けた。
「先輩、だめですよこんなところで寝ちゃ」
 見れば、間近からのぞき込んだ森永が心配そうに眉をひそめている。
「……森永?」
「はい?」
 起き上がって見れば、小綺麗な真っ白いフロアのベンチの上だった。手に紙袋を抱えた人々が行き交い、正面には正月らしいディスプレイが飾られている。そうだ、森永につきあってデパートに買い物にきていたのだった。
そう思ったとたん、さっきまでの夢の内容を思い出して顔がカッと熱くなる。
 とっさに手の平で顔を覆いながら、ちらりと横目で森永を見上げた。
 不思議そうに小首をかしげた森永に、ますます頬が熱くなる。妙な夢を見てしまったせいか、なんだかまともに顔が見られない。
 森永の傍らには福袋が置かれていた。
「それ」
「ああ、目当ての福袋買えました」
 笑って赤い紙袋を持ち上げて見せてくる。
「なにが入っているか楽しみですね」
「……そうだな」
 わくわくした様子の森永の一方で、宗一は怪しみながら福袋を眺めた。


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