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勇者兄さんと愉快な仲間たち

2015.08.01 (Sat)
(ΦωΦ)「いいか。あんたの弟と妹は1歳と3歳だからレベル1とレベル3だ」

甥っ子「ふーん。オレは六歳だからレベル6?」

(ΦωΦ)「そうだよ!レベル6だよ!ぶっちゃけ雑魚だから!」

甥っ子「そっか!オレ、レベル6だ!」ヾ(*´∀`*)ノ キャッキャッ♪

「スライム倒すにも苦戦するからね!気をつけなよ!」

「わかった!(・∀・)」

甥っ子はとっても素直な良い子ですw

甥っ子たちとは、大体いつもこんなアホな会話を真剣にしていますw癒されますw


「お姉ちゃんはレベルいくつ?」

「私はレベル30オーバーだ!」どやぁ

「すっげー!」(*゚∀゚*)

 

 ・・・素直に年齢を言うのに抵抗を感じる年になりますた。

 レベルで言い換えると、言いやすい不思議w




 「あ。携帯の電池切れてる」
 
 かなこがそのことに気が付いたのは、買い物を終えて帰ろうとした頃だった。

 「明日のことで、松田さんに確認したかったんだけど……」

 真っ黒い画面を見つめてしばし考える。
 けれどすぐ、まあいいかと思い直した。
 きっとかなこが心配するまでもなく、用意は完璧に進められているだろう。 
 
 そのときだ。
 
 後ろから声をかけられたのは。

「かなこちゃん」

 かなこは振り向き、目を丸くした。



 ~~~~~~~



「遅い!」

 玄関口に仁王立ちした宗一は、腕を組んで玄関を睨みつけた。

 巽 宗一
ステータス
 職業:研究者
 レベル:25
 攻撃力:300
 守備力:50
 魔力:250
 HP:100
 MP:150
 クラス:勇者
 特技:ちょん切る

 宗一は門まで移動した。

 通りがかりの住民Aが現れた!

 宗一の睨み攻撃!

 住民Aは怯えている!

 住民Aは逃げ出した!

 宗一の眼力が1上がった!



 宗一はもう一度妹の携帯電話へコールした。

 しかし妹の電話は電源が切られている!
 
 宗一は舌打ちした。不機嫌レベルが2上がった!

 
「宗君、そんなに心配しなくても。まだ4時だし」

「だけど松田さん、あいつ昼には帰ってくるって言ってたんですよ。それが電話の一本もないなんておかしいじゃないですか」

「お友達と会って、お話に夢中になってるのかも。夏休みですものね」


 しかし宗一の不安は解消しない。

 なぜなら妹は、昨夜魔王磯貝と楽し気に電話していたからだ。


  磯貝太一郎
ステータス
 職業:会社員
 レベル:27
 攻撃力:180
 守備力:170
 魔力:230
 HP:180
 MP:160
 クラス:魔王
 持ち技:幻惑

 昨夜の様子を思い出すほどに不安レベルはますます高まっていく!
 

 >>どうしますか?

A:下僕を呼び出す

B:嫌だけど磯貝に電話する



 トゥルルルルルルルル──

『もしもし、先輩?』

 宗一は下僕森永に電話した。


 森永哲博
ステータス
 職業:研究者
 レベル:23
 攻撃力:250
 守備力:270
 魔力:100
 HP:300
 MP:100
 クラス:下僕
 持ち技:ゴールドフィンガー


「森永、そっちにかなこは行ってないか?」

『かなこちゃんですか?来てませんけど。どうかしたですか』
 
「それが、昼に帰る予定が、まだ戻ってないから気になってな」

『連絡つかないんですか』

「あのバカ、電源切ってるらしい」

『俺も捜しに行きましょうか』

「いや……まだ時間も早いし、もう少し待ってみる」

『そうですか。もしこっちに来たら連絡しますから』

「頼む」

 宗一は電話を切った。

 不安レベルが3下がった。怒りレベルが3下がった。宗一は下僕ボイス効果で少し落ち着いた。



 >>どうしますか。

 A:落ち着いて待ってみる

 B:すごく嫌だけど磯貝に電話してみる



 宗一は磯貝に電話した。

 だが相手は電話に出ない!

 宗一はもう一度磯貝に電話した。

 だが相手は電話に出ない!

 だが相手は電話に出ない!

 だが相手は電話に出ない!

 宗一の怒りレベルが上がった。

 そのとき、ようやく磯貝が電話に出た。

『あっ、宗一くん?どうしたの、こんなに何度も電話して。そんなに俺の声が聞きたかった?』

 魔王磯貝は笑っている。 

 宗一の怒りレベルが上がった。攻撃力が10アップした。

「おい、そっちにかなこ行ってねえだろうな」

『かなこちゃん?来てないけど』

「本当か?嘘付きやがったら承知しねえからなっ」

『う~ん、相変わらず過保護だねぇ』

「てめえみてえなのが可愛い妹の周りをうろちょろしてたら、誰だって心配になるわっ」

『ははっ、でも俺、かなこちゃんとは仲良しなんだよね。ああ、そうそう。今度東京に遊びに来たいって言ってたっけ』

「はぁ?聞いてねえぞそんなの!」

『頑固なお兄ちゃんには秘密で来たいんじゃないの。いつでも案内してあげるよって言ったし』

「んなこと許すか!」

『許すも許さないも、かなこちゃんももうすぐ高校生だしねぇ。一人で東京にお出かけくらい出来るでしょう』

「てめえ、やっぱりかなこを連れ込んでんじゃねえだろうな!?」

『あはは。女子中学生連れ込むなんて、そんなことしてないって』

「いいや、信用できねえ!」

『困ったなぁ』

 魔王磯貝は困っていない。

 宗一は怒っている。

『おっと、呼び出しだ。仕事中なんだよね、もう切るから』

「お、おい……!」

『本当にかなこちゃんは来てないけど、そんなに信じられないなら確かめに来れば?』

 電話は切れた。

 宗一の不安は増した。

 
 A:磯貝を信じる。

 B:磯貝の家に確かめに行く。

 C:下僕を呼び出す。 



 宗一は下僕森永に電話した!

『なにかあったんですか?』

 森永は心配している。

「お前、今すぐ東京に行け!」

 宗一は下僕に命令した。

 下僕は困惑している。

『えっ、なに言ってんですか?東京?』

「万が一かなことすれ違ったら困るからな、おまえが磯貝のところにかなこがいないか確かめに行け!」

『はぁ!?なんですかそれ!磯貝さんの所に行くなんていやですよ!」

「おまえ、かなこがどうなってもいいのか!?」

 宗一は『理不尽な命令』を使った!

 下僕は抵抗できない!

「かなこが磯貝の毒牙にかかったら、お前のせいだからなっ」

 宗一の追加攻撃!

『な、なんで俺のせいに……』

 下僕は戸惑っている。

 下僕は敗北した。

『もうっ……。わかりましたよ。でも、代わりに一個だけ』

「なんだよ」

『お使い行って来たらご褒美くれます?』

 下僕は代償を要求した!

 下僕は二週間ご褒美をもらっていない!

「……このまま俺の前に顔出してみろ。ぶん殴ってやる」

 宗一の怒りレベルが上がった!

『い、今すぐ東京行ってきます!』

 下僕は慌てて電話を切った。

 こうして下僕は名古屋の地から東の都に旅立ったのだった。




 宗一はイライラしながら連絡を待っている。

 かなこの電話はまだ通じない。

 
 そのとき、玄関のドアが開いた。

「ただいまー。あれ?兄さん、今日はこっちにいたんだ」

 賢者巴が現れた!

 宗一は驚いている。

 巴は笑った。

「驚かせようと思って、帰ってくるの秘密にしてたんだけど……さっそくばれちゃったね」

「あら、巴君。おかえりなさい。予定より早かったのね」

 キッチンから松田さんが現れた。
 巴の出現に、松田さんは平然としている。

「ええ。実は午前の便に変えて。ちょっと寄り道したから、これでも遅くなったんですよ」

「かなこはお前が帰ってくるの知ってたのか」

「うん。だってかなこが兄さんに秘密にしようって言い出したんだよ」

「かなこが?」

「サプライズパーティーしたいって。兄さん、明日誕生日でしょう?予告なしに僕達が現れたらびっくりするだろうって。まあ、これはすでに失敗なわけだけど」

「ひょっとしてあいつと今まで一緒だったのか?」

 しかし巴は首を振った。

「僕は仕事のことで用事があったから、今までこっちの研究室に寄り道してたんだ。だからかなことは会ってないけど……そういえば黒川さんが先に来てるはずなんだけど……ひょっとしてまだ来てない?」

 宗一の勘が働いた。怒りレベルが上がった。攻撃力が50上がった。

 遠くにいる黒川さんが嫌な予感を覚えた!想像だけで精神的ダメージを受けた!


 
 やがてかなこを連れた黒川さんが帰ってきた!

 玄関には大魔王にクラスチェンジした宗一が立っている!
 
 宗一はとっても怒っている!

「てめえ、連絡ぐらい入れやがれ!」

 宗一の会心の一喝!

「ごごごごめんなさいぃっ」

 黒川は多大な精神的ダメージを受けた!

 だって電話するの怖かったんだもん!と内心で思った!

「兄さんってば、もー、なんで喧嘩ばっかりするの?家族なんだから仲良くしなきゃ」

 かなこのとりなし!

 しかしその発言は宗一の怒りに益々火を注いだ!
 
「だれが家族だ!」

「だから黒川さんが!だって巴兄さんと結婚したんでしょう?」

「俺は認めてねえからなっ」

 宗一の『俺は認めてない』攻撃!

 巴と黒川は手を取り合ってガードした!

「宗君、そんな風に怒鳴っちゃだめよ。みんな疲れてるでしょう?とりあえず居間で休んで。今お茶を入れるわね」

 松田さんのほんわか攻撃!

 宗一は言葉に詰まった!宗一は牙を引っこめた!


「あのね、兄さん。今日は黒川さんにお昼驕ってもらっちゃったんだよ♪それから一緒に兄さんへのプレゼントも選んだんだ♪」

  
 かなこの可愛い妹発言攻撃!

 宗一の怒りが削がれた!

「この年になって誕生日なんて、一々祝わなくたっていいっつーの」

「だめだよ!兄さんが生まれた大事な日なんだから!」

 かなこの追加攻撃!

 宗一はなにも言えない!

 宗一は振り回されて拗ねている!

 拗ねているが照れてもいる!

 宗一の黒川への怒りは回避された!



 下僕は忘れられた。




 ~~~~~


 夜になって下僕はようやく磯貝を捕まえた!

 かなこがいないことをたしかめ、宗一に電話した!

 その頃、松田家は宴もたけなわだ!

「あ、先輩?かなこちゃんはやっぱりいませんでしたよ。もう、磯貝さん捕まえるのにホント苦労して……」

『そっか。その件はもう片付いたからいいや。お疲れ』

 ピツ。ツー。ツー。ツー。

 電話は無情に切られた!

 下僕は精神と肉体にダメージを受けた!


「センパイ、酷い……」

  下僕は携帯電話を握り締めて震えている!

「……ご褒美はきっちり貰わないと」

 下僕は宗一に復讐を誓った!


 アパートにて待ち構えていた下僕は、ケダモノにクラスチェンジした!
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